【カーオーディオ・マニア】ユニットサブウーファー編 その3 「DIATONE」の場合
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今回取り上げる国産ブランドは、「DIATONE(ダイヤトーン)」だ。
ところで、先週までの当コーナーで解説してきたように、「ユニットサブウーファー」は製品バリエーションが非常に多い。ユーザーは、好みの製品を選び放題、という状況にある。しかしながら実は、製品バリエーションが豊富なのは、海外ブランドにおいてのみの傾向だ。海外では日本国内よりも“SPL競技(音圧競技)”が盛ん、ということも理由の1つとなっているのだろう。ほとんどのブランドが、グレード違い、サイズ違い、タイプ違いと、さまざまな製品を用意している。
対して国産ブランドはどこも、製品を厳選している傾向が見て取れる。今回取り上げる「DIATONE」もしかりだ。「DIATONE」の場合は、ラインナップしている「ユニットサブウーファー」は『SW-G50』(税抜価格:8万円)のみである。
ちなみに口径は約25cm(約10インチ)。ドアに取り付けるスピーカー(ミッドウーファー)のサイズは約17cmが主流であり、「DIATONE」のスピーカーもすべて17cmクラスだが、そのサイズのスピーカーとの相性が良い口径が、ちょうどこのくらいと言われている。自社製品との相性を考え、さらには一般的にももっとも需要の高いサイズのモデルに絞って開発された、ということであろう。
そして『SW-G50』は当然ながら、口径のみならずその他の部分でも、「DIATONE」スピーカーとのマッチングを考えて設計されている。象徴的なのは振動板素材だ。他のスピーカーと同じく、「DIATONE」が独自に開発したスペシャル素材、“NCV”が採用されている。素材が同じであると、サウンドの一体感が出しやすくなる。もっとも同社はこの“NCV”の性能に対して絶大なる自信を持っている。であるので、これ以外の素材を採用する理由はないのだが、とにもかくにも“NCV”が使われていることで「DIATONE」スピーカーとの相性は抜群だ。反応の速い振動板であるので、全帯域にわたってキレ味の鋭い、かつ密度の濃いサウンドが楽しめる。
今週はここまでとさせていただく。次週も『SW-G50』についての解説を継続する。お楽しみに。
【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.4「ユニットサブウーファー編」その3 「DIATONE」の場合
《太田祥三》
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