車種によって異なる「紫外線カット率」UVカットガラス事情を検証…JAF | CAR CARE PLUS

車種によって異なる「紫外線カット率」UVカットガラス事情を検証…JAF

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車種によって異なる「紫外線カット率」UVカットガラス事情を検証…JAF
車種によって異なる「紫外線カット率」UVカットガラス事情を検証…JAF 全 9 枚 拡大写真

紫外線が強くなるこの時期に気がかりな「車内での日焼け」について、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が車種や窓によって異なる紫外線のカット率を検証した調査結果をお伝えしよう。

JAFの実験では、以下の4台を使用して2つのテストが実施された。

テスト車(左からオープン状態※、クリアガラス、UVカットガラス、スーパーUVカットガラス) ※オープン状態は、サイドウインドーとソフトトップ(リアガラス)を下げた状態

テスト車の補足情報(左から表記)として、オープンカーは直射日光をまともに受ける状態(比較用)。クリアガラス装着車はUVカット機能はなし。UVカットガラス装着車は約90%紫外線をカットする。スーパーUVカットガラス装着車は約99%紫外線をカット。

【テスト1】ガラスの種類別の紫外線強度は?

各車のガラス別の紫外線強度を検証(イメージ)

車によってガラスごとに紫外線カット率が異なるため、各ガラス(フロントガラス、前席ガラス、後席ガラス、リアガラス) に日差しが当たるように車の向きを変えて、紫外線強度を計測した。

結果は下の結果表の通りで、フロントガラスは、オープンカー以外すべて数値が1桁以下と低くなった。これは、フロントガラスは約30年前にフィルムを挟んだ合わせガラスが義務化され、フィルムには紫外線をカットする機能が備わっているためだ。

テスト1の結果表 ※同じ車種でも、年式・グレードによって装着されるガラスが異なる場合があります ※季節や天候・時間、計測位置で紫外線強度は異なります。

それ以外のガラスでは、UVカット機能の有無で差が出た。「UVカットガラス」が275μW/平方センチ※以下だったのに対し、「クリアガラス」の前席やリアガラスは1,000μW/平方センチを超えた。一方で、4ヶ所すべてで紫外線強度が低かったのが「スーパーUVカットガラス」で、すべて1μW/平方センチ以下と「99%紫外線カット」を裏付ける結果となった。※μW/平方センチ…紫外線の強度を示す単位

【テスト2】各車の運転席(右側)の紫外線の強さは?

紫外線の強さによって色が変化する「UVラベル」を使って、各車の運転席(右側)における紫外線の強さを30分間確認した。

運転席の紫外線の強さをUVラベルで検証(イメージ)

結果は下表の通りで、それぞれの車にラベルを右腕に貼ったモニターに乗ってもらって色の変化を30分確認したところ、オープンカーは3分30秒、クリアガラスは16分30秒で赤く変化しました。スタートから30分後、UVカットガラスはわずかに赤くなったが、スーパーUVカットガラスは色が変わらなかった。

テスト2の結果表 ※同じ車種でも、年式・グレードによって装着されるガラスが異なる場合があります ※季節や天候・時間、計測位置で紫外線強度は異なります。

紫外線対策グッズの効果も検証

UVカット機能のないガラスで、紫外線対策グッズの効果も検証した。サンシェードは後部座席にしか使えないが、フィルムと液剤は前席でも使用できるものを使った。モニターの顔付近で使用前後の紫外線強度を計測した結果、下写真のように5~8割ほど減少した。

モニターの顔付近で使用前後の紫外線強度を計測した結果、下写真のように5~8割ほど減少しました。

なお、紫外線や日差し対策でスモークフィルムを貼る人もいるが、フロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスは可視光線透過率が70%以上ないと違反になるので注意したい。透過率はガラスとフィルムを合わせた数値なので、色の薄いスモークフィルムでも注意が必要となる。

透過率はガラスとフィルムを合わせた数値なので、色の薄いスモークフィルムでも注意が必要です。

上記の検証結果のように、車のガラスの違いによって「紫外線の強さ」が大きく異なる結果となった。まだ真夏の強い日差しではないからと安心せずに、しっかりとした日焼け対策をとることが大切だ。

《カーケアプラス編集部》

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