【カーオーディオ・マニア】カーディーラーで本格オーディオが組める!? 「ネッツトヨタ兵庫」の取り組みとは?
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その「ネッツトヨタ兵庫」が今、「Clarion」による最新システム」を推しているという。
「NE-style」とはどのような取り組みなのか、また同社が「Clarionの最新システム」を推す理由は何なのか。それらを知るために、兵庫県姫路市の「ネッツトヨタ兵庫・姫路花田店」を訪ねた。
■カーディーラーの店舗内で“カーオーディオ・プロショップ”と同様のオーダーが可能…。
最初に、「NE-style」が何を目指して生まれたものなのかを説明しておこう。それはズバリ「こだわりのサウンド・カスタマイズで、高揚感のある、新しいクルマの楽しみ方を次々に提案し、実現していくこと」。ユーザーに、よりディープで魅力的なカーライフを提案していこうと考えている、というわけだ。
活動をスタートさせたのは2000年。前身は「ネッツトヨタ兵庫」のオーディオ事業部だ。当時は「カーシアター」がブームとなっていた頃で、「NE-style」では新しいクルマを薦める中で本格カーシアターの提案も併せて行い、結果、クルマを購入することの価値をさらに高めることに成功した。「NE-style」の取り組みが、新車販売そのものをさらに伸ばすことにも貢献し、以後「NE-style」は「ネッツトヨタ兵庫」の中で確固たる存在感を放ち続けていく。
ユーザーは、カーディーラー内に“サウンドプロショップ”があることで、以下のようなメリットが得られる。まずは、市販カーオーディオ製品を愛車に導入したいと考えたとき、ディーラーから納車されたクルマを改めてプロショップまで持って行く手間がないことが利点だ。さらに購入した後は、車両点検等々の他の用事と併せてシステムメンテナンスを行える。愛車のケアすべてをワンストップですませられるのだ。ちなみに、カーオーディオをオーダーしない場合と比較して、納車日が遅れることもないという(特別なカスタムインストールメニューがない場合)。
また、オーディオのカスタマイズ費用を車両代に合算できるので、支払い体系がシンプルになることも見逃せないメリットだ。カーオーディオの音を良くしようと考えたときの、それを実践するための頼れる手段の1つとなっている。
■かつてのカーオーディオブームを知っている人たちに、最新のシステムを紹介したい…。
ところで「NE-style」では、常時デモカーを3台、または4台所有しているという。そのうちの2台は、完全なる“ショーカー”だ。各カスタマイズカーショー等で、「NE-style」の技術力とカーオーディオの楽しさをアピールするために活躍している。それに加えて、具体的なシステムプランを提案するためのデモカーも、1台または2台用意している。カスタムカーオーディオの搭載プランの相談は基本的には机上で行われるのだが、「NE-style」としてイチ推しのプランについては実際にデモカーに組み込み、サウンドデモまでを行えるようにしてある、というわけだ。
その、サウンドデモカーの1台が、この夏に新たに製作された。ベース車は7月に発売されたばかりの“グローバルミッドサイズセダン”『カムリ』だ。この話題の新車に組み合わせるカーオーディオシステムとしてチョイスされたのが…。
革新のカーオーディオシステムである、Clarion『Full Digital Sound』、そして最新9型大画面ナビ『NXV977D』というわけだ。
この組み合わせのチョイスに至った理由を、「NE-style」のチーフ・インストーラーである西川友規さんにお聞きした。
「お客様のカーライフがより充実したものになるように私たちは、スペシャルなカーエンタテインメントを提案させていただいています。そして、このような楽しみ方があることを、より多くの方々に知っていただきたいと、常々思っているんですね。
特に、40代以上の方々に、この楽しさを知っていただきたいとも考えていました。かつてのカーオーディオブームをご存知で、しかし当時は手を出しづらく、そしてその後家庭を持ち子育てに奮闘し…。そういった方々に、今はこのような新しいシステムがあるんですよと、『Full Digital Sound』をご紹介したいと考えたんです」
■最新のエコカーにベストマッチ。コストパフォーマンスもすこぶる高い。
さらには、こんなお話も聞けた。
「Clarion『Full Digital Sound』は、ハイブリッド車との親和性も高いと思っています。当システムの利点である“省電力”、さらには“省スペース・省質量”であることが、最新のエコカーに非常にマッチしています。大きく捉えて、トヨタ車に合ったシステムだとも感じています。
もちろん、音も良いですし。昨年に発売された『Full Digital Sound』は第二世代の製品ですが、初代モデルと比べて、基本性能が相当に高められています。
そして今夏に、Clarionから高精細9型大画面ナビ『NXV977D』が発売になりました。当機の登場により、『Full Digital Sound』の操作性が格段に高められました。お薦めできる理由が増えたんです。
なお、『NXV977D』は“ハイレゾ音源”の再生も可能です。さらには、9型大画面であること、画面が4分割表示でき、視認性・操作性が優れていること等々、利点も多く、先進性も高い。『Full Digital Sound』と別売りのデジタルケーブルとデジタル接続することで、システム全体の魅力が相当に増します。
ただ、「NE-style」が扱うシステムとしては高額な部類で、導入のハードルは低くはないです。でも実は、コストパフォーマンスは高いんですよ。従来の機器で、プロセッサーとパワーアンプも含んだフルシステムを組もうとしたとき、この価格でここまでの音は到底出せません。
先日も、200万円相当のカーオーディオシステムを組んだことのあるお客様に音を聴いていただいたのですが、この音がこの価格で手に入るんなら安い、と言っていただけました」
デモカー『カムリ』に搭載されているシステム内容を整理しておこう。詳細は以下のとおりだ。
メインユニットとして、件の高精細9型大画面AV一体型ナビ『NXV977D』が用いられ、そのデジタル出力をフルデジタルサウンドプロセッサー(サウンドプロセッサー/ツィーター/コマンダー)『Z3』(税抜定価:12万5000円)に接続。そして、フロントとリアにそれぞれ1セットずつ、フルデジタルスピーカー『Z7』(2本1組、税抜価格:8万7000円)が取り付けられている。
■『Full Digital Sound』ならではの、クリアで快活なサウンドを堪能。
さて、音はどうだったのだろうか。本当に高いコストパフォーマンスが発揮できているのか否か。それを確かめるべく、『カムリ』の運転席に乗り込んだ。
テストトラックをスタートさせた瞬間に納得した。レベルが高いことを疑う余地はない。音楽信号が音に変わる瞬間までデジタルのままであるメリットが活かされノイズの影響が相当に軽減できているからだろう。1音1音が磨き込まれていて、雑味がない。音の輪郭が至ってシャープなのだ。
さらには、『Full Digital Sound』ならではのレスポンスの速さも感じ取れた。音が素早く立ち上がり、素早く止まる。ギターのカッティングやピアノのコード伴奏が、実に軽やかだ。ノリが良い。
また、低音の質感もなかなかに良好だった。サブウーファーは搭載されていないものの、量感、レンジともに、不足を感じない。そして低音でもレスポンスの速さが発揮され、ベースラインも心地良くグルーブしている。
ドアの内部には、「NE-style」としてのスタンダードグレードの“デッドニング(音響的なコンディションを整えるための作業)”が施工されているとのことだが、低音の質が良いのは、それが効いているからでもあるだろう。
なお、各スピーカーはそれぞれ、純正スピーカーの位置にスマートに収められていて、インテリアは純正状態の見た目がキープされたままだ。見た目を変えたくないという向きにも『Full Digital Sound』は問題なく対応可能だ。
そして…。
取材中にさらなるニュースがあることが発覚した。当デモカーと同様のシステムが搭載された特別仕様車『カムリ×Full Digital Sound スペシャルパッケージ』が、限定30台で「ネッツトヨタ兵庫」より発売される、というのだ。
『カムリ』に興味を持っていた方、ならびに、『Full Digital Sound』に興味を持っていた方、両方にとって、これは聞き逃せないニュースだ。
デモカーのサウンドは「ネッツトヨタ兵庫・姫路花田店」で試聴が可能だ(事前に電話確認が必要)。この知らせが気になったのなら、まずはデモカー『カムリ』のルックスとサウンドを、ご自身の目と耳で確認してほしい。
カーディーラーで本格カーオーディオシステム搭載車を手にできるというこの独特で斬新なスタイルは、なるほど魅力的だ。新車を手にするわくわく感が増し、後のカーライフの楽しみも増大する。注目すべき取り組みであることは確かだ。またクラリオンの音響技術者が施したチューニングも追加セッティングされ益々目が離せない。
◆ネッツ兵庫Clarion特別パッケージの詳細はこちら◆
カーディーラーで本格オーディオが組める!? 「ネッツトヨタ兵庫」がClarionの“最新システム”を推す理由とは?
《太田祥三》
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